2026年にWWEからAEWへ移籍したミック・フォーリー。WWEが親会社TKO体制になった後、魔法のような魅力が失われてしまった…と考えているようです。
TKOは利益の最大化を最大の目標に掲げており、チケット価格の高騰や広告の増加によりビンス・マクマホン時代よりも利益率を伸ばしてきました。一方、そうした姿勢はファンから批判の対象になっており、2026年のレッスルマニア42は「チケットが高すぎる」「試合と試合の間に広告が多すぎ」「クリエイティブが盛り上がっていない」などの声が上がっていました。
大のテーマパークファンであるフォーリーにとって、TKO体制は「家族経営から企業所有へと移り変わったテーマパークが、どれも本来あった魅力を失ってしまう」というありがちなパターンに陥っているように感じる原因になっています。最新のインタビューで、彼は「WWEは魔法を失った」という考えについて次のように語りました。
AEWとWWE、2つの番組を見ていて俺が感じるのは、AEWにはその魔法が少しあって、WWEはそれを失ってしまったということだ。企業の一部となり、最終的な利益がすべてとなってしまうと、リング上のプロダクトよりも自分たちが売ろうとしているものの方が重要だと明確にしてしまうことで、ミッドカード(中堅戦線)から価値を奪ってしまうんだよ。
フォーリーによると、彼が現役の頃はまだ生まれていなかったような若いファンがよく彼の元へやってきて、彼の試合について語りたがるそうです。昔のWWEの試合がファンにより響くのは、放送が試合を目的のための手段として扱うのではなく、リング上で起きていることに集中していたからではないか…と、彼は考えています。
ジム・ロスとジェリー・ローラーは試合に釘付けになっていた。視聴者の「フィクションを現実として楽しむこと」を妨げるような要素に、彼らが触れなければならないことはそれほど多くなかったんだ。
これは俺の単なる仮説だけど、10年から20年後、ジム・ロスが実況した試合は、それがジェリー・ローラーと一緒だったものでも、WCWでのジム・コルネットと一緒だったものでも、現在のWWEの試合よりも時の試練に耐えると思うね。今の試合は、それ自体を楽しむものというより、何かの目的のための手段のように見えるからさ。
今では、AEWには個人所有がもたらす愛と魔法の感覚があると感じているし、WWEの企業体制がそれと同じように表現できているとは到底思えないんだよ。
AEWのトニー・カーン社長とシャヒド・カーンオーナーは大富豪であり、AEWに大金を注ぎ込んで自分たちのやりたいことを実現しています。確かに、今のWWEとは違う「個人所有がもたらす愛と魔法」があるかもしれませんね。もちろん、「だからWWEが悪い」という話でもないとは思いますが…。
(Wrestling Observer)
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