SummerSlamでWWE復帰後すぐにUS王座を獲得したバロン・コービンが、2024年のWWE退団を「最高の出来事だったかもしれない」と振り返りました。インディーでの活動が慢心を取り除き、リングやマイクの技術を高める転機になったと語っています。
2024年11月、コービンはWWEとの契約満了をもって退団。その後はビショップ・ダイアー名義でインディー団体に参戦しファンを沸かせ、2026年にWWEへ復帰しました。そして、SummerSlamでトリック・ウィリアムズを破り、2度目のUS王座戴冠を果たしています。
退団期間に磨き直したもの
コービンはBusted Open Radioで、WWEの大舞台へ戻った際の緊張と、離れていた約1年半に取り組んだことを振り返りました。
巨大な組織の後ろ盾なしで、いろいろな大会へ出なければならない状況は、自分がどれほどプロレスを愛し、どこに情熱を持っているのかを証明するものだと思う。組織の助けを借りず、自分の力でうまくなろうとすれば、飛躍的に成長できると思うんだ。
逆に、組織が支えてくれていると、物事を当たり前だと思ってしまうことがある。「もう成功した」とか、そういう気持ちになるんだよね。でも、外側にいると、すべてが違う。
戻るからには、強い印象を残すつもりだった。俺は、かつて退団したときと同じ男じゃないんだよ。みんなが俺のことを忘れていてくれたらいいな、と思うくらいだ。俺が本当はどれほど危険なのか、改めて思い知らせられるからね。
最初にローン・ウルフとして入ってきたときは、そういう姿勢だった。でも、途中で少し見失ってしまったんだと思う。WWEから離れたことは、俺自身にも、これからリングで成し遂げることにも、最高の出来事だったのかもしれないな。
インディーで学んだ「謙虚さ」
WWE退団後は、移動や出演交渉、会場での準備まで自分で担う環境に変わりました。コービンは、その経験から得たものを一言で「謙虚さ」と表現しています。
そこを出て、自分の仕事を自分でブッキングするようになると、会場までどう行くかも自分で管理し、出演料も決め、全部を自分でやらなければならないのさ。
会場に着いても、そういう大会には警備がいない。俺が「どこに車を停めればいい?」と聞いても、「知らないよ。それは自分で決めて。通りのどこかじゃない?」と返されるんだ。
リングを見れば、大きさも違う。16フィートのものもあるし、最高のリングとは限らない。出場する大会はかなり選んでいたけど、それでもまったく違う世界だった。自分で入場曲のテープを持っていかなければならないことさえある。そういう小さなことを、俺は理解しないまま当たり前だと思っていたのかもしれないね。
それで、自分が持っていたものすべてを、ずっと深くありがたく思えるようになった。SummerSlamでは、その大きさを眺めながら、「こんな瞬間を、どうして当たり前だと思えたんだろう」と考えていた。
最初のWWE在籍期間の終盤に少し勢いを失ったのは、「これが普通だ」という傲慢さがあったからかもしれないね。
謙虚さを取り戻したベテラン
コービンは、復帰にあたって懐かしさだけに頼るものではなく、WWEを離脱していた期間そのものを現在のキャラクターへ組み込んでいる点が印象的ですね。復帰直後にUS王座を獲得したことで、「以前とは違う」という主張にはすでに結果が伴っています。
ただし、王座戴冠は再出発の証明であって、完成ではありません。かつての危険さと、インディーで得た自立性や謙虚さを王者としてどう見せるかが、彼の今後のキャリアにおける注目ポイントになりそうです。
(情報源: Busted Open Radio / Wrestling Observer)
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