【WWE】マット・ハーディーが2010年代のローマン・レインズへのブッキングを批判。「トップに立つ準備ができていたとは思わない」

WWEインタビュー

マット・ハーディーが、ローマン・レインズがWWEからトップ選手として売り出された当初、その役割への準備が十分ではなかったとの見方を示しました。一方、現在はBloodlineとOTCという本人に合ったキャラクターを見つけたことが成功につながったと評価しています。

2010年代にThe Shieldのメンバーとして大ブレイクしたレインズ。しかし、当時のWWE最高責任者ビンス・マクマホンがレインズを強引にトップ選手として起用した結果、一部のファンから反発を受けることになり、彼は常に賛否両論の的になっていました。

マットはPodcast番組「The Extreme Life of Matt Hardy」でレインズのキャリアを振り返り、2015年から2016年ごろにWWEが求めていたトップ選手としての役割に、当時のレインズが対応できる状態だったのかを問われました。

かなり疑わしいと思う。でも、WWEはもう腹を決めていたんだろうね。彼のルックスが気に入っていた。身体も気に入っていた。リング上の仕事も評価していた。
だから、何とか成功させようとしていたんだと思う。

結果的に、レインズはWWEのトップへ到達しました。しかし、マットはそこまでの過程で本人に与えられたクリエイティブにも問題があったと指摘しています。特にシリアスなメインイベント選手として売り出している人物に、キャラクターと噛み合わない内容をやらせていたと考えています。

彼に与えられたクリエイティブ・プランの中には、本当にひどいものもあったと思う。バロン・コービン戦でドッグフードをぶちまけられた件もそうだ。特に、すごくシリアスで、メインイベント選手やトップ選手、客を呼べる存在として見せたいキャラクターにとって、あれはないよね。
いい時もあったけど、悪いクリエイティブを背負わされた場面もかなり多かったと思う。セリフ自体が悪かったこともあったかもしれないね。

マットが問題視したのは、レインズに求めるべき役割と実際に与えられた内容の食い違いでした。トップ選手として説得力を持たせるのであれば、コミカルな部分を担わせる必要はなかったとしています。

あの男に必要なのは、そういうものじゃない。彼の仕事は笑わせることじゃないんだ。
見た目が良くて、女性から好かれる男として出ていって、男性からも「あいつは誰でもぶっ飛ばせるヤバいやつだ」と思われる。それを信じてもらう必要がある。リングに出ていってスタンダップコメディをやる必要なんてないんだ。

Bloodlineで「本人に合ったものを見つけた」

転機になったとマットが考えているのが、2020年以降のトライバル・チーフとしてのレインズです。Bloodlineを率い、「Acknowledge Me(俺を承認しろ)」を掲げる現在につながるキャラクターは、本人が心から信じられるものになったと評価しました。

Bloodlineをやって、OTCになって、「Acknowledge Me」というものをやるようになって、自分の居場所を見つけたんだと思う。本人にすごく自然に合うものを見つけたんだよ。本人がそれを感じていて、本当に信じているのがわかる。
そういうことを心から本物としてできれば、それは見る側にも本物として伝わる。選手が支持を得るのは、そういう時なんだ。

マット自身も、Broken Matt Hardyを演じた際には同じ感覚があったと振り返っています。また、レインズとポール・ヘイマンの相性も、現在のキャラクターに自然さを生んだ要因だとしました。

俺も心の底からそう感じていた。妄想的で、やりすぎなくらいの男として出ていきたかった。それに思い切り乗っかって、自分自身でもそう感じていたんだ。
ローマンとポール・ヘイマンがすごくうまく一緒に仕事をしているのもわかる。ローマンが言っていることがすごく自然に聞こえる。本当に本人ならそう言うんだろうなと思えるんだ。
キャラクターが一番本物に見えるのは、そういう時だよ。

ペンタ戦に見る現在のローマン・レインズ

マットは、現在のレインズがどこまで変化したのかを示す試合として、9月14日のRAWメキシコシティ大会で行われたペンタとの世界ヘビー級王座戦にも言及しました。

メキシコ出身のペンタにとって地元での大一番となり、レインズは敵役の立場で試合を展開。ペンタはスプリングボード式メキシカン・デストロイヤーなどで王者を追い込みましたが、最後はレインズがスピアーを決めて王座を防衛しました。RAWがメキシコシティで開催されたのは15年ぶりでした。

マットは、敗れたペンタがこの試合で失ったものより、得たもののほうが大きかったと評価。弟ジェフ・ハーディーが2002年にアンダーテイカーとのラダーマッチに敗れながら評価を大きく高めたケースと重ねました。

ペンタは試合に負けた。でも、この試合からものすごく多くのものを得たと思うよ。
これからは、みんなペンタをもっと説得力のある選手として見るようになると思う。ずっと王者として君臨してきたローマン・レインズを相手に、あれだけやったんだから。ペンタの価値をかなり高めたよね。

(情報源: The Extreme Life of Matt Hardy / WWE)

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