【WWE】「独裁者ビンス・マクマホンと編集者HHH」ポール・ヘイマンが2人の違いを語る

WWEインタビュー

ポール・ヘイマンが、ビンス・マクマホンを「独裁者」、HHHを「これまで一緒に働いた中で最高の編集者」と評しました。WWEという巨大な団体を率いる両者の仕事の進め方が大きく異なることについて、独自の観点で語っています。

インタビュー番組「In Depth with Graham Bensinger」に出演したヘイマンは、WWEで両者と仕事をした経験を振り返りました。特に、スタッフが提案したアイデアをトップがどのように受け止め、採用するかという点に大きな違いがあったそうです。

ビンス・マクマホンは「独裁者だった」

今のWWEはHHHがクリエイティブを仕切ってる。ビンスの頃とはまったく違う環境だよ。そもそも、二人の性格がはっきり違うんだ。
ビンスは独裁者だった。自分の金なんだから、自分の番組だという考えだね。「お前にはエグゼクティブ・ディレクターを任せよう。あるいは筆頭ライターだ。俺の一番のアイデア担当になってもいい」という具合だった。

ヘイマンはビンスの口調をまねながら、アイデアを提案する際のやり取りを再現しました。

(ビンスのものまねをしながら)「グラハム、これは半分空っぽというわけじゃないし、半分満たされているというわけでもない。何パーセントなのかは俺の頭の中で決まっている。お前が何を言おうと、その考えは変えられない」
「じゃあビンス、頭の中ではどう考えているんだ?」「知らん。お前の考えていることを話してみろ。それで俺の考えを変えてみせたらどうだ?」
だから、アイデアを売り込むのが相当うまくないといけない。自分の案よりもこちらの案を採用してもらおうと、ずっと挑み続ける。それがビンス・マクマホンに提案するときの力関係なんだ。
ビンスは正しい。たとえ間違っていても、彼には間違う権利がある。ビンスの番組なんだから、「できるものなら説得してみろ」というわけさ。
ビンスを説得できるなら、選手も、幹部たちも、観客も説得できる。それほど売り込みがうまければ、ビンスだって受け入れる。そして、最終的にはビンスのアイデアになるんだ。オーナーだから、手柄は彼のものになるんだよ。

HHHは「これまで一緒に働いた中で最高の編集者」

対するHHHについて、ヘイマンはクリエイティブ部門の責任者としての仕事ぶりを高く評価しました。

今はそんなやり方じゃない。HHHは独裁者じゃなくて、一緒に物事を作り上げていく人なんだ。
ビンスは白紙の紙が大好きだった。でも、HHHは白紙を好まない。すでに紙に何かが書かれていることを、そのまま受け入れるんだ。
これまでの人生で一緒に働いた中で、HHHは最高の編集者だよ。本当に、これまでで一番だ。自分の構想を最初から押し付けようとせず、他人と一緒に物事を作れる人だからね。
彼が考えているのは、自分とは違うアイデアを持っている、頭の切れる人たちの話を聞くことなんだ。
あそこまで協力して仕事を進められる人と出会ったことはないよ。もう、まったく違う経験なんだ。

ヘイマンが語ったビンス時代の仕組みでは、企画の採否がアイデア自体の良し悪しだけでなく、提案者がトップを説得できるかにも左右されます。一方で、HHHのようなスタンスであれば、スタッフはトップの考えを覆すことよりも、企画そのものを改善することに力を注げるはずです。どちらの方が働きやすい職場なのかは個人の好みによるでしょうね。

(情報源: In Depth with Graham Bensinger / Wrestling Observer)

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