かつてECWを率い、現在はWWEの重鎮として働くポール・ヘイマンがAEWに言及。ECWからの影響が色濃いことや特定のレスラーとの比較など、彼にしか語れない内容を語っています。
2019年にAEWが旗揚げしてから、WWE内部のAEWに対する考えは様々。上層部は「AEW潰し」にかかる一方、現場同士では互いをリスペクトし合っていることが明らかです。
最新のインタビューで、ヘイマンは現代のプロレス界の形成においてAEWが果たしている役割と影響力について議論を展開しました。AEWの存在によってプロレス界がより良い場所になったかという質問に対し、ヘイマンはトニー・カーン社長が選手の報酬面にもたらしたインパクトや、ECWとの類似点について言及しています。
プロレス界がより良い場所になっていることを願うよ。つまり、川の向こう側に10億ドルの小切手帳を持つトニー・カーンという狼が現れたことで、多くの選手の報酬パッケージは一変した。
彼は2017年、2018年、2019年当時に選手が稼いでいたよりも、はるかに多くの金額を支払う余裕があったからね。だから、選手の待遇が変わったのは間違いない。
それに彼らは有力なテレビ局で放送されているし、WWEとは異なるスタイルを持っている。競争相手とまではいかなくとも、代替の選択肢を提示しているんだ。
俺はAEWを見ていて、番組・製品にECWが与えた影響を実感しているよ。
例えば、ジョン・モクスリーは完全にECWのサンドマンやニュージャックスタイルのパフォーマーだが、それだけではない。AEWのスタイルを見れば、それは1999年のロブ・ヴァン・ダム対ジェリー・リンなんだ。
AEWはRVDだよ。もし1999年にRVDとジェリー・リンがやっていたことのファンだったなら、現在のAEWが提示しているものの多くは、当時の彼らの戦いから派生し、影響を受けたものだと分かるはずだよ。
ECWが消滅した後、そして、あのスタイルはPWGへと受け継がれ、それが現在のAEWのベースになったのだと思う。
彼らがそこに存在してくれていることは嬉しいかって? 観客にとっての選択肢があるという事実は、文句なしに最高だよ。
他にも選択肢があること、そしてプロレスやスポーツ・エンターテインメント……今でもこの言葉を使うならの話だけど、そのファンの想像力をかきたてるものが存在している事実は素晴らしい。もっと多くの団体があればいいのにとすら思っているよ。
そうなれば、我々WWEはそれらすべてを上回るために、さらにハードに働くことになるからね。それに、配信規模やこの業界における歴史や実績という点では、確実に我々にアドバンテージがある。
彼ならではの主張により、AEWにおける「プロレスの歴史の継承」を解き明かした上で、WWEのアドバンテージを提示したヘイマン。両団体の力関係がこれらどうなっていくのか、見守っていきましょう。
(Wrestling Observer)
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