Forbidden Doorで行われるオーエン・ハート杯トーナメント決勝戦で因縁のライバル、スワーブ・ストリックランドと激突するウィル・オスプレイが、出演したラジオ番組で自身の試合構築の哲学を語りました。オスプレイはプロレスを「チームスポーツ」と表現して相手との協調性を重視していることや、日本で学んだ心理戦(サイコロジー)を駆使し、試合を「テーマパークのアトラクション」のような壮大な体験に仕立て上げるという独自のプロレス観を赤裸々に明かしています。
オスプレイはなぜプロレスにおける「相手との協調性」を重視するのか?
出演したラジオ番組で彼が明かしたのは、共にリングへ上がるレスラーたちとの「協調性を大事にした試合構築」。自分のビジョンを押し通し相手に適応させるのか、それとも相手と協力して試合を作り上げるのか……という問いに対し、彼は以下のように語りました。
俺は圧倒的に後者(相手との協力)の考え方だ。誰かが俺の試合に入ってきて「お前はこうしろ」と指示してくるようなやり方は大嫌いだ。そんなことをされるのが何よりも腹立たしい。
俺にとって、プロレスはある種のチームスポーツなんだ。バックステージではチームとしての精神が求められる。その意識がないと、選手間で軋轢が生まれることになる。だからこそ、自分の仕事に取り組むときは常に協調性を大事にしているんだ。
日本で学んだサイコロジーと「ディズニーのアトラクション」の共通点
アイデアを持ち寄り、「自分はこう考えているよ」と伝える。そして相手の考えや感情を聞き出し、意見をもらう。そこから、いかにしてそれらをうまく融合させるかを探っていく。試合構築においては、なぜここでこの技が必要で、なぜここでは必要ないのか、このタイミングではこの技は出せないはずだ、といった細かい点までこだわっているんだ。
若い頃の俺は、とにかくリングに出て技を出すことに必死だった。だが日本へ渡ってからは、何よりも心理戦(サイコロジー)を大切にするようになったんだよ。技の分解、その重要性、そして試合のこの局面では疲労を表現し、ストーリーの節目を見せるために技を封印すべきだといったことを学んだからね。
単に技を並べるだけでは不十分だ。観客をジェットコースターに乗せて連れ回すようなものでなくてはならない。
ディズニーランドの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のアトラクションを知っているか? あれはただの乗り物じゃない。一つの壮大な物語の中を巡っていく体験だ。楽しんでいるうちに、あっという間に終わってしまう。
俺がプロレスの試合を考えるとき、まさにその感覚を大事にしている。自分がカードのどの位置にいるかを確認して、「よし、前の試合は誰か? その上で自分に何ができるか?」を考えるのさ。
単なる技の羅列ではなく、対戦相手との高度な心理戦とストーリーテリングを何よりも重んじるオスプレイのプロレス観。Wrestling-NOW編集部としては、日本で培われたその「サイコロジー」の真髄が、因縁の相手であるスワーブ・ストリックランドとのオーエン・ハート杯決勝という大一番で、いかに観客を熱狂のジェットコースターへ誘うのか、運命のゴングが今から楽しみでなりません。
(Fightful)
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