ドン・キャリスが、長く批判してきたケニー・オメガを異例の言葉で称賛しました。MJF戦を「芸術として次のレベル」と評し、現在のケニーはプロレス界で誰よりも充実した6カ月を送っていると、自身の感情とは切り離して評価しています。
キャリスは2023年にケニーと袂を分かって以降、かつての盟友を厳しく批判してきました。しかし、Fightfulのショーン・ロス・サップによるインタビューでは、ケニーの最近の活躍を認める姿勢を見せています。
現地7月8日のAEW Dynamite Beach Break(日本時間7月9日)では、ケニーがMJFを破り、2度目のAEW世界王座戴冠を果たしました。敗れれば二度と同王座へ挑戦できない条件が設けられた一戦で、キャリスは両者の試合内容に圧倒されたと語っています。
俺は、昔のケニー・オメガをもう一度見られるとは思っていなかった人間だ。本当に、二度と見られないと思っていた。だが、この数カ月にあいつがやってきたことは、本当に特別だった。
タイソン・スミスには嫌いなところが山ほどある。それでも、あいつが成し遂げたことは否定できない。この6カ月、プロレス界であいつ以上の活躍をした人間はいない。
初めて自分らしく見えると評価
キャリスは、以前のケニーが自分自身でいることに居心地の悪さを感じていたと振り返りました。現在は初めて自然体で戦っているように見え、それがMJF戦での勝利にもつながったとの見方を示しています。
ケニーの問題は、自分自身でいることにずっと居心地の悪さを感じていたことだ。俺が知っている限りで初めて、今のあいつは本当に自分らしく、完全に波に乗っているように見える。
MJFとの試合に勝てた理由の一つは、あいつが「もう知るか。すべてを懸ける。何ひとつ出し惜しみしない。頭の中に誰の声もない。ただやるだけだ」と思えたことだと思うよ。
MJF戦をプロレス芸術の次の段階と絶賛
さらにキャリスは、ケニーだけでなく対戦相手のMJFも称賛しました。両者が作り上げた試合を、サッカーにおける「美しいゲーム」になぞらえています。
もっとも、キャリスはケニーへの敵意を完全に撤回したわけではありません。本名で呼び、嫌いな部分が多いと強調しながらも、現在の実力とMJF戦の価値だけは認めた形です。
敵対関係を崩さず王者の復活を印象づけた
注目したいのは、キャリスがケニーとの敵対関係を維持したまま、試合の価値だけを明確に認めている点です。本名を使い、嫌悪感を口にしながら称賛したことで、単なる賛辞よりもケニーの復活を強く印象づけています。キャラクター上の関係性を壊さず、新王者の現在地を引き上げる発言として機能しているのではないでしょうか。
(情報源: Fightful Interview with Don Callis / Fightful)
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