AEWのトニー・カーン社長が、新型コロナウイルスのパンデミック期における興行運営をAEWにとって「最高の経験」だったと振り返りました。通常の巡業スタイルや満員の観客を失ったことでWWEとの競争条件が近づき、ファンにAEWの試合の質が伝わったと考えているようです。
2020年3月以降、WWEはオーランドのWWEパフォーマンスセンターで番組制作を続け、同年8月からは観客席に「ファンの顔が映ったモニター」を複数台設置する番組収録スタイル「ThunderDome」へ移行しました。AEWもデイリーズ・プレイスを拠点とし、無観客から限定観客へ移行しながら毎週の放送を継続。そこでいくつもの印象的なシーンが生まれました。
Yahoo FinanceのPodcast番組「Power Players with Brian Sozzi」に出演したトニーは、この特殊な環境によってAEWとWWEの競争条件を同じに近づいたと説明しました。AEWの歴史の中でも、当時の番組を特に誇りに思っていると語っています。
AEWとWWEの「勝負条件が同じになった」
あの特殊な状況によって、2つのプロレス団体(WWEとAEW)の勝負条件は本当に同じになった。「同じ条件なら、AEWこそ最高のプロレスだと気づいた」と言っているファンは今もたくさんいるよ。
トニーは、両団体が通常の巡業や観客を失った環境を、番組内容が比較されやすい「同じ条件」と捉えているようです。
AEWは2021年7月7日に巡業による番組収録を再開し、WWEも同月16日に通常の収録スタイルへ戻りました。2021年7月に終わったのはパンデミックそのものではなく、「両団体が特定の拠点を中心に番組を制作していた時期」なのです。
コロナ禍へのユニークな解釈
トニーの発言は、パンデミックによる社会的被害を肯定したというより、AEWにとっての競争環境を振り返ったものと考えられます。それでも「団体に起きたこととして一番よかった」という表現は非常に強く、受け手によっては反発を招く可能性もあります。
一方、創設から間もなかったAEWが巡業を失っても放送を止めず、デイリーズ・プレイス時代を団体の核として位置づけている点は印象的です。カーンが最も誇っているのは興行の規模ではなく、制約の多い環境でも番組の質を示せたという自負なのでしょう。
(情報源: Power Players with Brian Sozzi / AEW / WWE / Fightful)
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