レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーが、ビンス・マクマホンのWWE復帰について「権限を持たない象徴的な役割なら可能性を否定できない」と語りました。ただし、ニック・カーンやHHHに代わって実権を握る展開はあり得ないとの見方です。
元WWE女性従業員のジャネル・グラントがビンスとWWEを相手に起こした「性的虐待や性的人身売買の被害を告発する訴訟」は、非公開仲裁へ移ることで当事者が合意しました。連邦裁判所での訴訟は再提訴を認めない形で取り下げられる予定ですが、グラント側の主張とビンス、WWE側の抗弁は仲裁で引き続き扱われます。紛争そのものが解決したわけではありません。
レスリング・オブザーバーの配信番組でビンスの今後について語ったメルツァーは、WWEが何らかの形で起用しても驚かないと指摘した上で、実際に復帰すると予想しているわけではな行ことを明かしています。経営やクリエイティブに関する権限を与えられる可能性はかなり低いのかもしれません。
とはいえ、何かを任されるとは到底思えないね。ニック・カーン社長に代わって実権を握るわけではないし、ブッキングを担当するHHHに代わることも絶対にない。WWEがそんな手を選ぶことはない。
ただ、象徴的な立場で迎え、時々表に出すという案なら、まったく驚かない。面白いのは、テレビ番組にサプライズで出てきたら、とてつもない反応が起きるだろうということだ。それが現実なんだ。
実現すると言っているわけじゃない。俺にもわからない。ただ、実際の意思決定権を持つ立場に置かれるとは想像できない。それはないと思う。
メルツァーが想定したのは、ビンスが以前のようにWWEを動かす復帰ではありません。あり得るとしても、団体を象徴する過去の人物として時折番組へ登場させる形に限られるという見方です。
ビンスは、グラントが性的人身売買や性的虐待などを訴えた訴訟を起こした直後の2024年1月、TKOの会長職と取締役を辞任しました。ビンスは訴えられた内容を否定しており、辞任後はWWEの運営や番組制作に関与していません。
WWEの象徴的存在の今後はどうなる
メルツァーの発言で注目したいのは、復帰の可能性よりも、想定される役割の狭さです。ビンスが経営やブッキングへ戻る展開は明確に否定し、あり得るとしても、時折テレビへ登場する象徴的な立場に限定されるだろう、とメルツァーは予想しています。
また、連邦訴訟が取り下げられても、性的虐待疑惑が解消されたわけではありません。仲裁への移行を、そのままWWE復帰への障害がなくなったと捉えることはできないでしょう。今後はWWEとTKOが企業イメージや反発の可能性を踏まえ、登場自体を許容するかが焦点になります。
(情報源: Wrestling Observer Radio / Wrestling Inc / Grant v. World Wrestling Entertainment joint status report)
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