近年のプロレス界では、フィニッシャーの乱発による価値低下に対して否定的な意見を述べる関係者が少なくありません。しかし、そうした声に現場から反発の声が上がっています。
先日、WWE殿堂入りレスラーのブッカーTが、自身のPodcast番組で現代プロレスにおけるフィニッシャーの過剰な使用に反対し、それは大きな問題である……と主張。試合のクライマックスでフィニッシャーが何度も繰り出され、それを何度もキックアウトする展開が定着していること、本来なら「決まれば試合が終わる」はずの絶対的な技が、単なる試合のプロセスのひとつに格下げされていることへの危惧を語っていました。
これに対し、AEWのハイフライヤー、リコシェが反論。こういう批判をする人は、ドラゴンボールZを見たこともない人が的はずれな文句を言っているのと同じだ…という趣旨の発言です。
ドラゴンボールZを見たことがないってことを、直接「見たことがない」と言わずに表現してみてくれよ。
「大技を食らっても、意地とパワーで耐えるからこそ、敵のタフさや、そこからさらに限界を超えるドラマが生まれる。ドラゴンボールZも現代プロレスも本質は同じエンタメだ」という考えが、リコシェにはあるのかもしれません。
また、あるファンがリコシェに対して「AEWでは、すべての試合でフィニッシャーが乱発されていて、技の価値が下がっている」と意見を述べたことについて、リコシェは「問題ない」と自身の考えを述べました。
俺はそうは思わないな。むしろサスペンスが増すんだよ。
他の団体じゃ、誰かが試合を決める「たった一つの技」を放つまで、試合が終わらない。そんなことはみんな知ってるよ。みんな、ただその一つの技を待っているだけで、その技が決まるまでは試合が終わらないってわかっているんだ。
ある技が決まった瞬間に「あ、この試合は終わるな」と分かってしまうことと、フィニッシャーを連発することで「この試合はいつ終わるんだ!?」と思わせることへの価値観の違いですね。少なくとも、リコシェをはじめとする現代的なハイフライヤーやAEWの多くのレスラーたちの間では、後者のスタイルが支持されているようです。
(Fightful)
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