WWE復帰の噂が流れる中で2026年春にAEWへ電撃復帰を果たしたクリス・ジェリコが、最新インタビューで地元カナダ・ウィニペグでの隠密行動による舞台裏や、かつてWWEで培った「多くを語らない」プロモ哲学を活かした復帰劇の真相について語っています。
2025年末、AEWとジェリコの契約が満了したと報じられました。その前から「AEWとの契約を終えたジェリコはWWEへ復帰する」という噂がまことしやかに流れ始め、「WWEが彼に殿堂入りと引退ツアーをオファーしている」という報道もありました。彼がWWEへ復帰するのは既定路線……かと思いきや、彼は一向にWWEへ姿を見せず、結局はAEWへ復帰したのです。
クリス・ジェリコが明かす電撃復帰の舞台裏と「2語のプロモ」に込めたWWEの教訓
最新のインタビューで、彼は復帰の舞台となったDynamiteの出演直前の準備、そして復帰パフォーマンスについて詳細を明かしました。
数ヶ月前から準備していたんだ。誰にも見られたくなかったから、前日の夜にプライベートジェットでウィニペグへ飛んだ。ずっとホテルの部屋にこもりっきりだったね。友人にも誰にも会わなかった。
親友の1人がショーのためにラスベガスから飛んできたんだけど、俺がそこにいることすら知らなかったんだ。本当にクールな瞬間だったし、誰も知らなかったよ。
トニー(AEWの社長トニー・カーン)や数人の人間は知っていたけど、ホテルに迎えが来た時、運転手でさえ「まさかあなただとは」って驚いていたくらいさ。通りで待機して、ロビーに降りるエレベーターすら使わなかった。もし閉じ込められたら最悪だからね…階段を駆け下りたよ。運任せにはしたくなかったんだ。
会場の地下駐車場まで車で向かい、出番の30秒前まで車の中で待機して、車から降りてそのまま真っ直ぐ入場したんだよ。
そして地元ウィニペグの観客の前に姿を見せたジェリコは、「帰ってきたよ(I’m home)」と一言挨拶し、リングから去っていきました。
あれは、WWEで学んだことを活かしたんだ。「多くを語る必要のない時もある」ってことだね。だから、あのプロモはたった2つの単語(I’m home)だったんだよ。パット・パターソンから「なぜ一度にすべてを吐き出してしまうんだ?」と教えられたのさ。
番組に復帰したことで最初の大歓声を得られたんだから、そこはそのままにしておいて、次の週にもっと説明すればいい。あれから、出番を重ねるごとにどんどん良くなっていったんだ。
あれはリセットでもあったし、誰も何が起きているのか分からなかったから、まさにみんなの顔に冷や水を浴びせるようなものだった。そして、それだけで十分だったんだよ。
一連の隠密行動から、わずか2語に絞ったマイクパフォーマンスに至るまで、ジェリコの比類なきプロレスIQの高さが凝縮されたエピソードです。Wrestling-NOW編集部としては、WWEで得た教訓を今なおAEWのリングで最高級の形で昇華させてみせるジェリコのプロフェッショナル精神に、改めて脱帽せざるを得ません。
(Fightful)
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