TNAの親会社Anthemが最低3000万〜最高5000万ドルでの団体売却を模索しているという噂が浮上しました。最近のトミー・ドリーマーらの退団といった人件費削減が身売りの準備と推測される一方で、ベテランのマット・ハーディーはファンの間で流れる「WWEへの売却説」を完全否定し、団体の成長を信じていると明言しています。
親会社Anthemが模索するTNA売却の希望額と背景とは?
スポーツジャーナリストのブレイク・アヴィニョンや米メディア「Fightful」の報道によると、TNAの親会社Anthemが最低3000万〜最高5000万ドルでの団体売却を模索しているという噂が浮上しました。最近のトミー・ドリーマーらの退団といった人件費削減が身売りの準備と推測される一方で、ベテランのマット・ハーディーはファンの間で流れる「WWEへの売却説」を完全否定し、団体の成長を信じていると明言しています。
スポーツジャーナリストのブレイク・アヴィニョンによると、TNAの親会社Anthem社のレン・アスパー社長はTNAの売却の可能性を模索しており、売却の最低額を3000万ドル(約48億円)に設定したそうです。希望額はさらに高く、4000万ドル(約64億円)から5000万ドル(約80億円)の範囲に落ち着く見込み。ブシロードが新日本プロレスの株式をテレビ朝日&サイバーエージェントへ全額譲渡した時の金額は約36億円ですから、TNAは新日本よりも高額の取引になる可能性があります。
ちなみに、元TNA社長スコット・ダモール率いるグループが2024年にAnthemへTNAの買収を提案した際の提示額は1000万ドルで、Anthemはこれを完全に拒否し、対案すら出しませんでした。
価格高騰の背景にあるのは、2025年に締結したテレビ局AMCとの放映権契約。さらにWWEとのパートナーシップもあるため、ビジネスをさらに拡大できるポテンシャルは2024年当時よりも高まっています。
トミー・ドリーマーらの退団は身売りに向けた人件費削減なのか?
こうした動きは、最近のTNAが行ってきた人員整理にも絡んできそうです。テッサ・ブランチャードに対して「TNAとCMLLのどちらかを選べ」と選択を迫り、彼女は結果的にTNA退団を決断。クリエイティブ・チームの重鎮トミー・ドリーマー、そしてプロデューサーのサミ・キャラハンの退団も、人件費削減が狙いだったとされています。スティーブ・マクリンのように、団体を支えてきたレスラーの退団も続いている状況です。
Fightfulによれば、少なくとも一人のTNA関係者は「Anthem傘下のTNAは黒字経営だ」と証言しているようですが、現場のレスラーたちの間では「AMCとの放映権契約で、TNAがどれほど利益を得ているのか疑問だ」という声が上がっているようです。利益を得られているのであれば、ドリーマーらとの別れを選択する必要はないのでは…?TNAの内部で何が起きているか分からず、現場に不安が広まっています。
今のところ、TNA売却がただちに差し迫った状況ではないようです。Anthem社がAMCとの放映権契約を得た後で市場価値をテストしているだけという見方もあり、TNAが実際に4000万〜5000万ドルに見合った評価を受けるかは未知数です。Wrestling-NOW編集部としても、こうした経営陣の動きが今後のロースター維持やWWEとのパートナーシップにどう影響していくのか、引き続き注視していきます。
マット・ハーディーはなぜ「WWEへの売却説」を完全否定したのか?
一方、TNAのベテランレスラーであるマット・ハーディーは、「TNAがWWEへ売却されるかも」というファンの間で流れた噂を否定しています。
TNAがWWEに売却されることなんてないし、あるのはTNAをどうやって成長させるかという議論だけだ。それが俺たちの目標だよ。
この2年間で俺たちは飛躍的に成長した。だが、これからも成長を続けて、ブランドをもっと利益の出るものにしていかなければならない。それは選手たちが望んでいることだし、カルロス・シルバ社長やフロントが望んでいることでもある。
俺とジェフ(・ハーディー)はTNAのために死に物狂いで働いているし、より大きな目標のためにこの団体を本当に成長させられると信じているんだ。もしそれが実現せず、4〜5年経っても成長が見られなかったら、どうなるかなんて誰にも分からない。ああ、売却される可能性だってあるだろう。
でも、本当にTNAを支持している人間なら、そんな結末は絶対に望まないはずだ。俺は今のロスターを信じている。イカれてるって言いたきゃ言えばいいが、俺はTNAを信じているよ。

(Fightful, RingsideNews)
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